第14回/第15回/第16回

第15回「乱数の使い方」

乱数を使えるようになる

1.乱数とは

乱数とは、本質的には0〜1の間でランダムに変化する数のことです。だから、「乱数 20」とすれば、これは乱数が20倍されたことになるので、0〜20の間で変化する数になります。0から始めたくない時は、最初に数字を足して、「3 + 乱数 20」とすれば、3〜23まで変化する数になります。

2.乱数の活用

これがないとゲームがつくれないのではと思うくらい、乱数は様々な場面で活躍します。具体的には、「RPGの敵出現」「会心の一撃や空振り」「クイズをシャッフルして出題」「かめをランダムに配置する」などです。

変数をランダムにする。

たとえば、変数を 5〜30 の間でランダムに設定するようにします。

手順は ランダム設定
なまえは "ランダム 5 + 乱数 25
おわり

ランダムな数を足し引きする。

ここでは、 −3から3までの誤差が出るようにしてみます。

手順は 誤差計算
なまえは "誤差 −3 + 乱数 6
なまえは "ランダム :ランダム + :誤差
おわり

ランダムに選択する

5つの内容をランダムに実行します。

手順は ランダム
やる いくつめ 1 + 乱数 4 「「かく "あ」「かく "い」「かく "う」「かく "え」「かく "お」」
おわり

確率を使う

確率とは、何割と表されるように、何回やったうちの何回がうまくいくかというものです。たとえば、10回やって1回成功すれば確率は1割です。それを乱数を使って表すと、1 + 乱数 9 の値が1になったときに実行するのならば、確率は1割になるということです。乱数の最初の値を1で固定し、最後の値を変化させて、もしその乱数の結果が1になる確率を表してみます。

1 + 乱数 4 なら、1になる確率は5分の1
1 + 乱数 99 なら、1になる確率は100分の1です。

もし :ランダム = 1 「実行」

不等号で確率

さらに進んで、もし8分の3の確率で手順を実行したくなったときは、不等号を使います。

なまえは "ランダム 1 + 乱数 7 

の値が、4より小さくなるときの確率は、8分の3になります。

もし :ランダム < 4 「実行」

いくつめを使った確率

手順は ランダム
なまえは "順番 1 + 乱数 7
やる いくつめ :順番 「「実行」「実行」「実行」「」「」「」「」「」」
おわり

こうすると、8個のカッコがランダムで実行されて、そのうち3つのカッコ内には 手順が入っているので、8分の3の確率になります。

実は勘違いしてた

私はこの乱数をしばらく勘違いしてて、「−3〜3」なら、「−3 + 乱数 3」だと思っていました。気をつけましょう。

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