晴れていたが冷え込んで寒い日だった。
今日はTEMという顕微鏡で分析を行なった。自分ではまだ使えないので今後覚えたいところ。今まで使っていたSEMというのは、走査型電子顕微鏡といい、試料に電子線を当てて反射してきた電子から像を得る。ある意味普通のカメラみたいなものである。一方TEMは、透過型電子顕微鏡と言い、電子を試料に当てて透過したものを像にするので、レントゲン風である。透過させるのでより強力な電子線が必要で、また試料も薄くないといけない。試料も直径3mmの円盤状と小さい。塊の試料の場合は、試料を薄く切ってさらに薄くする処理をするなど面倒らしいが、自分の場合は微粒子なので膜のついた網にのせるだけでよい。今日用いたTEMは比較的古いようで、つまみなどに年季が感じられた。試料交換に時間がかかるのかと思ったら、案外そうでもない。導入室が小さいから、すぐ真空になるのかな。SEMは、PCモニタに像が出て、好きな画像形式で保存できるが、今回用いたTEMはフィルムに焼き付けられる。フィルムは、その後自分で現像するそうで、なかなか手間がかかりそうだ。しかしこうやって撮影するとありがたみが増しそうである。