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朝は晴れていたが、すぐに曇り、暗くなってきた。

1講目は金属製錬工学で、高炉についての続き。高炉は、鉄鉱石を還元して溶けた鉄を取り出すための炉だ。かなりの大きさで、15年に一度、耐火レンガ等を修理する以外は、24時間毎日稼動し続け、修理すればずっと使えるらしいので、なんだかすごい。日本には大型の炉がたくさんある。鋼の生産量では、中国が1位で2位が日本らしい。中国では、中小の炉が急増したため、近年抜かされたらしい。

午後の実験では、熱処理をした試料を、透過型電子顕微鏡で観察する。よくわからんが、薄い試料に電子を透過させて、下に映る影を見るものらしい。顕微鏡は、顕微鏡学という学問があるくらいで、なんとも複雑だ。その顕微鏡は別の建物にあり、1つの顕微鏡で1つの部屋を使うくらいの大きさだが、これでも小さいほうらしい。筒やら、チューブやらがいろいろとついており、ボタンやつまみがたくさんついていて、いかにも未来的雰囲気が漂っている。試料を入れてからの初期設定には技術がいるらしく、その装置について熟練していそうなおじさんがやってきて、いろんなボタンを押したり、あちこちにあるダイヤルやらつまみやらを回したり、何かを押したり引っ張ったりして、テキパキと設定していた。設定後は、学生がつまみを回して、試料を観察し、写真を撮影する。写真は、パソコンにデータが入るとかそういうのではなくて、露光時間などを設定して、フィルムに焼き付けるものらしい。撮影は1回200円だ。今日は実験はこれだけで終わり、すぐ帰宅できた。

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