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2009年03月03日(火)

LV-SEMを使う

やや寒さが和らいで、水溜りができたりしていた。

今日はLV-SEMという電子顕微鏡の講習会に参加。真空度を下げられるなどの特徴がある。おおまかな操作などは今まで使っていたFE-SEMとだいたい同じであった。EDSという分析をするにはこちらが便利そうである。

この時期にしてはやや暖かい。

この間、TEMという顕微鏡の使い方を教えていただいたが、今日は撮影から現像まで一通り体験した。SEMの場合は、パソコンのモニターでピントなどを調整して、データはPCからフラッシュメモリーに持ち帰る。一方今回使ったTEMは、部屋を真っ暗にして下に映る像を見る。像の細部を見たいときは付属のレンズみたいなもので拡大する。撮影も、フィルムに焼き付ける感じで、アナログ感がいいのである。フィルムはなんとなく昭和の香りがする金属の箱に入る。このままではフィルムに何も映っていないので、これを暗室にもって行き、液につけると像が出てくる。暗室はなんだかぼんやりと赤い光がつくのだが、暗いのでなかなかうんざりする。まぁいろいろと面倒な過程を経てようやく写真になるわけで、なんともありがたみがある。とはいえ暗い中での作業が多く、工程も長いので、気軽にできる雰囲気ではない。まずはSEMで見るのがいいかなぁというところだった。ちなみに、TEMにもSEMと同様パソコンで確認できるものがある。

晴れていたが冷え込んで寒い日だった。

今日はTEMという顕微鏡で分析を行なった。自分ではまだ使えないので今後覚えたいところ。今まで使っていたSEMというのは、走査型電子顕微鏡といい、試料に電子線を当てて反射してきた電子から像を得る。ある意味普通のカメラみたいなものである。一方TEMは、透過型電子顕微鏡と言い、電子を試料に当てて透過したものを像にするので、レントゲン風である。透過させるのでより強力な電子線が必要で、また試料も薄くないといけない。試料も直径3mmの円盤状と小さい。塊の試料の場合は、試料を薄く切ってさらに薄くする処理をするなど面倒らしいが、自分の場合は微粒子なので膜のついた網にのせるだけでよい。今日用いたTEMは比較的古いようで、つまみなどに年季が感じられた。試料交換に時間がかかるのかと思ったら、案外そうでもない。導入室が小さいから、すぐ真空になるのかな。SEMは、PCモニタに像が出て、好きな画像形式で保存できるが、今回用いたTEMはフィルムに焼き付けられる。フィルムは、その後自分で現像するそうで、なかなか手間がかかりそうだ。しかしこうやって撮影するとありがたみが増しそうである。