暴風が吹き荒れ、時折雪も強く降った。
今日は、成人式があった。一度引っ越したので、引っ越す前の所に行ってもよかったのだが、遠くて面倒なので、今住んでいる地区の成人式へ向かった。天候がすこぶる悪いため、会場のホテルへはほとんどの人が車で来ていた。男はたいてい黒いスーツで、女子は晴れ着といった感じだ。会場内では、再開を喜ぶ黄色い声がいたるところから聞こえていた。人数は結構いた。両親の頃は、なにやらアルバムなどのお土産がもらえたらしいが、今はペンやティッシュ、選挙啓発・陪審員制についてのパンフレットといった程度である。私は再会する人もいないので、クロークにコートを預けた後、地味に座っていたが、2回ほど女子から写真撮影を頼まれ、撮影した。4人いたら4人各々のカメラで撮ってあげないといけないから面倒である。それに、みんな結構いいデジカメ持ってるよな。座席には、着物お直しのおばちゃんがまわっており、振袖の袖が床についている人に、袖をひざにのせるように教える光景が見受けられた。式は、有名というピアニストによるエレクトーンの演奏で幕を開けた。ルパン三世のテーマのあと、バイオリニストも登場し、情熱大陸のテーマを演奏し、おお~という感じである。そのあと、国家斉唱のため起立する。ピアノ奏者により、若干の現代感が加わった演奏と共に君が代が流れ、自分も他人に気づかれない程度の声量で口ずさんだ。その後主催者のあいさつがあり、ざわざわしていたのが若干収まった。ご来賓の方々への労をねぎらい、成人である我々にお祝いの言葉とこれからの心構えを一通り述べた。次に、各地区選出の成人16名が壇上に呼ばれ、一人ずつ上がって行った。「東地区、○野○子」などと読み上げられるたびに、その人の知り合いらしき集団が、「○子~!」「カワイイー」などと歓声をあげていた。壇上の16名と一緒に、「わたしたちは、時計台の鐘がなる札幌の市民です」という市民憲章を読み上げたあと、16名から代表の男女各一名が前に出て、新成人からのメッセージを、デュエットのように2人声を揃えて読み上げた。内容は、よりよい町にするだとか、札幌に住む誇りを持つといったことである。その後、区長の方による、上田市長の言葉の代読があった。なんでも、札幌は日本で一番魅力的な都市に選ばれたらしい。これまでが25分ほどで、式自体は以上で終了だが、その後、今度は外国の歌手の方まで登場し、ピアノなどと合わせてのコンサートが行なわれた。その歌手の方が、いろいろと盛り上げようとするが、まぁ手拍子程度は起こるのだが、「ミナサンモ ゴイッショニ」と歌のフレーズを一緒に歌うよう促される場面では、皆やや引き気味であった。この閉会後のコンサートは結構長く、4曲くらいあってすごかった。コンサートは、12時20分くらいに終わり、その後2時まではホテル内広間で、写真を撮ったりできるように催し物が開かれるようだった。プリクラが設置される予定だったが、悪天候で届かず、それは設置されなかったらしい。まぁ、思ったより変な人が飛び出したり音がなったりすることもなく、滞りなく無事終わって関係者もほっとしているのではないかと思う。
その後、祖父母の家に行き、恒例の会食など。写真を撮る機会がたくさんあり、新しいデジカメを買ってよかった。買ったのは、CanonのIXY-digitalの900ISという機種だ。今まではオリンパスだったが、オリンパスは操作がどうも複雑で、今度はもっと簡単に使えるものを買いたかった。あと、撮りたいときに電源ポッと入れて、パッと取れて、次の1枚もパッと取れるような、ストレスのないものが欲しかった。そういった点から、これがいいだろうということで購入した。家電の価格・値引きに詳しい母が以前からデジカメについてあれこれ調べてくれていたので、電気屋でも結構安く買えた。ありがたや。
祖父母の家では、恒例のきりたんぽや、各種ご馳走をみんなで食べた。祖父が、自分が材料工学に進んだことをとても喜んでくれた。というわけで、楽しく過ごして帰ってきた。
明日から学校が始まる。