朝からよく晴れていて、陽射しがまぶしい。
朝に荷物を持って函館旅行へ出発。バスには、後ろが団体の人たちで、前は家族連れや、おばさん衆、若い女性のグループなどで、自分の家族も前のほうに座る。バスが出発したときはがやがやしていたが、定山渓も過ぎて景色が寂しくなってくると、だんだん静かになってきて、眠たくなってくる。このバスに今日は7時間くらい乗っていることになるが、ところどころ休憩がある。まずは、中山峠で一休み。炭火の豚串が美味しそうだったので、それを買ってまた出発。峠が終わると、海が見えてきて、海岸沿いに進むことになる。長万部で昼食で、定番「かにめし」を食べる。美味しかった。またしばらく寝て、次は「昆布館」というところに着いた。こんぶ関連の食品がたくさん売っていた。そして、またしばらくして、函館に入った。
最初函館の郊外に入ったときは、札幌の郊外、丘珠とか篠路のあたりの雰囲気と似ている感じで、懐かしさを感じた。だんだん街に入っていくと、ほとんど札幌と変わらない街並みが広がっていた。しばらくすると、市電が走り、道に石が敷かれていたりしていて、やや観光地っぽい雰囲気が出てくる。そして、2泊する湯の川は市街地に近いが、温泉街で、割と狭い地域に旅館がたくさん建っていた。着くと、まず函館山に行くためのバスの予約をする。夜に旅館からバスが出ていると言うか、いくつかの旅館を回って函館山まで連れて行くバスのサービスがあり、それに乗るか、またはタクシーに乗らないと函館山に登って夜景を見ることはできないのだ。バスで直接頂上まで行くコースと、ロープーウェイで頂上に登るものとの2パターンあり、我が家ではバスで頂上まで行くことになった。
ご飯を食べて、温泉に入って、夜景を見るためのバスに乗り込む。バスガイドさんの案内で、函館山へ向かう。なんでも、きれいな夜景はなかなか見ることができないらしいが、今日は天気がよく、なかなかよい景色が見られそうとのこと。函館は変わった地形で、陸地の突端がきゅうっとくびれて、その先に函館山がある。長崎と似ているかもしれない。ガイドさんの話によると、くびれた部分の幅は1kmしかないらしい。函館山の入り口は狭く、点滅する棒を持った人が誘導する。こんな、狭くて暗くて傾斜が急な道を進むのか、という感じだ。バスの中の電気も消されて、街灯もなく、暗い道を結構なスピードで進んでゆき、たまに対向のバスやタクシーが来ると、ぎりぎりで行き違ったりして、なかなかスリルがあるし、夜景に向けて気持ちも高まってくる。木があるのでバスの中から夜景は見難いが、何箇所かバスの中から景色がよく見えるところがあった。いよいよ頂上の展望台という所で、バスは、たくさんのバスの列の後ろに止まった。展望台に止められるバスの数に制限があり、待たなければならないようだ。頂上には30分しかいられないので、デジカメの準備などをしておく。ガイドさんは、時間のことや、戻ってくるバスのナンバーや位置、その他注意をした。そして、いよいよ展望台に着く。人がたくさんいたが、景色はくっきりよく見えた。なるほど、百聞は一見にというやつで、すごい景色だ。くびれている部分が光っていて、周りの海が黒くて、そのコントラストがきれいだ。夜景モードで写真もたくさん取って、あとはバスで来た道を戻っていった。景色もすごいが、行くまでの道のりも面白かった。
今日は、バスでの移動と、函館の夜景を見て1日が終わった。