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日中は晴れて暑かったが、午後から曇り出し、気温も落ち着いた。

この間、電子顕微鏡で撮影した写真を現像した。他人のサンプルなので、失敗できないはずだったのだが、どうも多少のフィルムへの感光が。暗室に人の出入りがあったので、一応袋に入れたのだが、ちょっと急いだのでミスったのかもしれない。今後もっと厳密にしないとなぁ。まぁ、端のほうなので大丈夫だろう。また、色も微妙に薄かった気がするが、これもまぁ、気づかれないことを祈る。やはり、この辺は経験を重ねないとならない感じである。それにしても、暗室というのは昔からあって、合理的にうまく配置されていて感心する。水を循環させるものとか、トレイがカタカタしないようにかませる破片だとか、置いてあるものすべてに意味があるのだ。ただ、写真をつかむための竹ばさみはどうもつかみにくい。あれが竹である必要性はあるのだろうか。慣れてくるとあれがいいのかなぁ。などと、周辺の道具について考えてしまうほど、暗室は暗くてヒマである。暗い世界から明るいところへ出ると、なんともすがすがしい。流れとしては、現像1枚3分くらい→定着10分→水洗い30分、乾燥40分という感じで、これでフィルムが現像される。停止液は使用していないが、現像のあとに停止液というのにつける場合もあるらしい。あとはスキャナで取り込むが、一昔前まではさらにこのフィルムを印画紙に焼き付ける作業があったらしい。ここまでくると、なかなかマニアックだなぁと思う。

2009年06月24日(水)

超高圧電子顕微鏡

急に暑くなり、夏到来。半袖でも暑いくらい。

今日は、超高圧電子顕微鏡というのを使った。使ったというか、自分では操作できないので、頼んで観察していただいた。普通の透過型電子顕微鏡だと、加速電圧は200kVくらいだが、超高圧となると、1250kVととても大きくなる。電子を加速するために装置は大型化し、2階建てほどの大きなものになる。そのため、国内にもそんなに数はない。加速電圧が高くなると、分厚い試料でも透過できるようになるなど、試料に求められる制約が緩くなり、加熱によるその場観察なども可能になる。加速したイオンなどを試料にぶち当てて、原子力材料の損傷具合を見ることもある。まぁ自分のサンプルではなく、仲介役的な感じだった。残念ながら、ちょっと目的どおりには行かなかったので、もう一度やる必要があるかもしれない。たくさん写真を撮影したので、これを現像しなければならない。こんなすごい装置でも、フィルムを暗室で現像する工程は変わらない。写真撮影をもっと楽にしてほしい。一応、CCDカメラでデジタル的に取り込めるが、像が粗いので動画の撮影などは可能だが、高精細な写真となるとフィルムになってしまうようだ。CCDは感度が高いのだが、価格が高いとか、解像度はフィルムのほうがいいとか、透過電子でカメラがやられるなど問題もある。まぁ見ていてなかなか面白かったが、技官の方がどうもおっかないので、緊張した。

2009年06月17日(水)

なかなか難しい

曇りがちで小雨がぱらついた。

昨日作製した試料を早速TEM観察。ひとつはまだましだったが、もうひとつは膜がやぶれていて、観察できず。なかなか難しいなぁ。いままで気づきもしなかったが、予め実体顕微鏡できちんと下見して確認してから観察したほうがいいようだ。なんとなくだが、載っているかどうかなどが確認できる。研究室に顕微鏡があってよかった。あと、研究室のピンセットがひどすぎて、メッシュをまともにつまめない。つまんだだけで、メッシュが変形する。まともなピンセットも必須だな。