第16回/第17回/第18回

第17回「テキスト・ボタンの操作」

テキストボックスやボタンを細かく操作できる

1.テキストボックスを設置する時

テキストボックスを設置する時、たいていはボタンをクリックした後、適当な大きさに設置するかと思いますが、ほんとうにゲームをきちんとしたものにしたいのなら、「作品」というタブエリア内から、対象となるテキストボックスを右クリックして、「大きさと位置」をクリックします。そこで、細かく設定してやることで、ゲーム画面はきちんとしたものになります。そして、最後に「固定」をしておきましょう。

2.テキストボックスを細かく操作する

テキストボックスの操作といえば、テキストボックスを見えなくする「字を隠す」や、表示する「字の表示」などがありますが、残念ながらこれらの命令だけでは設定できない、細かいものがいくつかあります。それは、「位置」と「大きさ」です。これをゲーム途中で変えたい時は、以下のような設定をします。

位置、大きさを変更

設定する ”テキスト1  ”いち  「0 0」
設定する ”テキスト1  ”おおきさ 「100 100」

ついでに、このようなものもあります

設定する ”テキスト1 ”なまえをひょうじするか ”ほんとう
設定する ”テキスト1  ”なまえをひょうじするか ”うそ

3.問題のボタン

マイクロワールドでは、ボタンがどういうわけか使いにくく、その原因は「ボタンは隠せない」というところにあります。例えば、前に、「キーで選択肢をつくる」ということを説明しましたが、実際キーボードで操作してもらうということは、わかりにくく、本当はマウスひとつで操作してもらいたいものです。さらに問題となるのが、ボタンを押した瞬間、ボタンをなくす処理をすると、そのあとの動作が実行されないことです。

4.ボタンの名前

ボタンの名前は、当然わかりやすいものをつけますが、「ボタンの名前=命令」となるため、ボタンの名前の手順を作る必要があります。

ボタンを作る

ボタン "メッセージボタン 「0 0」 「メッセージ」

書式

ボタン "<ボタンの名前> 「<位置>」 「<めいれい>」

ボタンの名前の手順を作る

手順は メッセージ
メッセージを出す "ボタンを押しました
おわり

しかし、ボタンの名前がつぶれたままです

ボタンのサイズ変更

設定する ”メッセージボタン ”おおきさ 「100 30」

書式

設定する "<ボタンの名前> "おおきさ 「<幅> <高さ>」

ボタンをなくす

なくす "メッセージボタン

「なくす」の活用

「なくす」は、かめ、テキストボックス、メロディー、スライダー、ボタンなど、ほとんどのオブジェクトを削除するのに使うことができます。

なくすの問題点

「なくす」は、「とまる」の命令と同等の効果が含まれていて、「なくす」の先は実行されません。

問題点がよくわかる手順例

手順は メッセージ
メッセージを出す "ボタンを押しました
なくす "メッセージボタン
メッセージを出す "このメッセージは表示されません
おわり

もう一度ボタンを作って実行してください。最後のメッセージは表示されません。このことがあるために、ボタンはとてつもなく使いにくいのです。

5.実用的なボタン

ボタンを使うことをあきらめて、かめをボタンのかわりに使うことができます。あらかじめボタン画像を用意しておきます。

ボタンカメをつくる

あたらしいかめ "ボタンカメ1
設定する  ”かめ1 ”めいれい 「はじめる  メッセージ」
かたちは 8
でてくる

メッセージの手順を作り変える

手順は メッセージ
メッセージを出す "ボタンを押しました
ボタンカメ、 かくれる
メッセージを出す "このメッセージは表示されます
おわり

再びボタンを表示させる

ボタンカメ1、 でてくる

「設定する」の注意

設定するは、いろいろなオブジォクトの操作に使えますが、その際、「おおきさ」「めいれい」「いち」「みえるか」「はじまったか」などは、すべてひらがなで入力します。実はマイクロワールドのヘルプでも間違えている部分があります。

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