よく晴れて、南からの風が部屋を流れる。

テストが近くなった。受験が近づくにつれて試験も増えてゆくものだ。

火曜日からテストだというのに、今日は模試が予定として入っていた。３０００円も払った模試だ。しかしながらテスト勉強が追いついていなかったため、今回だけは受けない事にした。実際テスト前最後の日曜日を模試に割くのは辛い。その代わり結構たくさん勉強した。私の場合、物理、化学をどのように勉強するかで悩む事が多かったのだが、３年生も半ばというこの頃になってようやく、市販させている分かりやすい問題集をやるよりも、学校で買わされた地味な装丁の、ちょっとわかりにくい問題集をやったほうが力がつきそうだということに気付き、そのわかりにくい問題集を頑張ってやっている。それにしても政治経済に出てくる用語はなかなかインパクトがあって覚えやすい。「三重県津市体育館地鎮祭訴訟」とか「薬事法距離制限規定訴訟」とか、漢字がたくさん並んでおり、私の心にグッとくるものがある。つい声に出しながら覚えてしまう。

私と同じクラスの男子が、地元紙に大きく取り上げられた。全国高校化学グランプリというもので金賞を取ったのだ。明日学校で大きく話題になることは間違いなく、私も新聞をスキャンし大きく拡大、パソコンで派手に記事を装飾し、ラミネート加工まで施したものを製作し、明日学校で掲示する予定である。

雨はそれほど降らなかったがかなりの強風であった。

昨日の夜から、北海道では台風によるかなりの被害が出ることが予測されており、市立の小中高校はすべて休校となったが、私の通っている学校は北海道立であるため、休校にはならなかった。朝、嵐の前の静けさか、それほど風は強くなく、それでも念のため地下鉄で登校したところ、学校に着く頃には風はかなり強まっていて、ふとすると飛ばされそうであった。ＪＲはまだ動いていた。学校には、遅刻するものが多かったが、大体が登校してきた。１時間目は風が強く、私の学校のとても古い校舎は今にも壊れそうであった。担任の先生の配慮で窓にはカーテンがかけられ、窓側の席の人は中央に寄せられた。それでも皆、怖いというよりも、台風の中の学校を、窓の激しい音を楽しんでいるという感じだった。そして、１時間目も終わろうという頃、窓が割れる音がした。私の教室の上の教室の窓が割れたらしい。皆、これで帰れると拍手喝采したが、窓から離れるようにとの放送での注意があっただけであった。結局午後にはほぼ風はおさまり、普通どおり３時３０分頃学校が終了した。ＪＲは全線運休していた。復旧するまで帰れない人もいるわけで、大変な事である。帰宅途中、いろいろなものが壊れていた。木は折れて、電柱は倒れて、近所の家は２階部分がすべて吹き飛んでなくなっていた。母はこんな日に学校があるなんてと私が学校でのんきに台風を楽しんでいる間に２回心配の電話を入れたらしい。だいたい北海道は台風に対する危機意識が薄く、いつの年かもそのために大きな被害が出ている。とにかく、こんな日は休校にするべきだったと思う。でもちょっと楽しかったというのが子供ながらの本音。

日中なかなか暑くなった。

配ったゲームの感想を聞くのがなかなか楽しい。わりとウケている様子。ひねくれたゲームプレイ方法をしない限り、バグはないようである。早速このゲームの続編が他の人によって作られるらしいが、時はテスト前。実現するのか不明である。