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曇っていて、やや寒い。

今日はTEMという顕微鏡で観察するための試料作り。金属板などの場合は、試料金属を薄く切断して研磨したり、中心を薄くしたりして観察する。微粒子は溶液に溶いて、膜を貼ったメッシュにのせて乾燥させる。生物系の、ウイルスの類もこんな感じで特別な液に入れてTEMで観察する場合もある。ただ、自分の場合は比較的濃い水溶液に粒子が生成するので、そのまま乾燥させたのでは、溶液成分が析出してしまう。なので、溶液成分はひたすら薄める必要がある。というわけで、遠心分離機で粒子を沈降させて上澄みを捨てるということをひたすら繰り返してきれいにした。観察が楽しみだ。どうでもいいが、遠心分離機の終了時の音が5パターン変えられることを発見。実にどうでもいい、チープなメロディーが5パターン用意されていた。電子レンジの加熱終了の音が選べるみたいなものだが、何でここにこだわったんだろうなぁと思い、調べてみると、複数の遠心機を並べたときにわかるようにしているらしい。なるほどなぁ。

雨が降り、なんだか梅雨のよう。

今日はTEM講習。自分は一応何度か使ったことがあるが、きちんとした担当の方に教わったことがなかったので、よかった。使ったのはHITACHI H-700というやつで、それが製造日を表すのはわからないが、昭和50何年と書いてあったりして、結構古いタイプ。一応、STEMというTEMでSEMっぽい観察ができ、EDSもついているが、付属のPCが古そうである。手動でまわして調節する操作の多い、マニュアル車っぽいタイプのTEMだが、練習にはよく、これに慣れておくと最近のオート化されたTEMにもすぐ対応できそうである。

2009年06月09日(火)

遠心機登場

久しぶりに少し晴れて、よい日だった。

ついに実験室に遠心機が登場。まぁ価格的には一番低いほうのランクだが、一応、一度に50mlの管を4つセットできるスイングローター式である。商社の営業の方と一緒に設置した。それなりにコンパクトで、一応自分のスペースに設置。中の微細な沈殿物が見えるように、遠沈管はガラス製にしており、50mlにアダプタを差し込めば15mlのガラス管も入るようになっている。まぁ遠心機にはよくあるパターン。ただ、ガラス管にこだわったのはよかったが、コニカル管には対応していない。動かしてみると、意外と静かで振動も少なく、同じ机で実験しても問題ない感じだった。操作もシンプルで、電子レンジ並みである。遠心が終わるとチープなメロディが流れるあたりも、電子レンジっぽい。おまけに、試料を出さないでいると1分おきにピーピー言うあたりも、ますます電子レンジっぽい。ガラス管の底も見やすくて、よい。今日は早速これでTEM観察用の微粒子を作成した。遠心機は今後活躍してくれそうだ。