

・砂をつき固めて型をつくる
砂型に砂を入れているところです。中には、既に作った木型が入っています。木型を入れた後、型を抜きやすくするために滑石の粉末をまぶしてから、砂を入れていきます。つき固めるときは、木枠の四隅から固めていきます。砂というよりも、ねばっこい土のような感触です。油が入っているそうです。

・木型を抜く
つき固めたら、砂から木型を抜きます。このとき、砂が崩れてこないように慎重に抜きます。木型の後ろにねじ穴をあけておき、そこにねじを差し込んで抜きます。抜け勾配を考えていなかったり、側面が垂直に近い場合は、抜くのが非常に難しくなります。失敗したら、もう一度砂型をつき固める作業をします。

・溶けたスズを流し込む
写真は、流し込んだ後の様子です。スズは、コンロで加熱した鍋の中でとけた状態になっていて、それをおたまですくって砂型に流し込みます。スズの融点は232℃と低いため、簡単に溶けるようです。溶けたスズをおたまで混ぜると、思ったよりもさらさらとしていて、水とたいした変わらない感じです。ですが、密度は全然違うので、持ち上げるとずしりと重く感じます。金属が固まると、少し体積が減って、くぼみ(引け)ができます。凝固時に、「デンドライト」と呼ばれる樹枝状の模様ができる場合もあります。

・仕上げ
最後に、無駄な部分を切り落としたり、よく研磨したりして完成です。写真の左側は完成品、右は木型です。スズは意外とやわらかいので、研磨しやすいです。私は、やすりでよく研磨した後、「ピカール」という金属磨きでよく研磨し、ピカピカにしてみました。まだまだ細かいキズがあるのですが、研磨にこだわっていたらきりがないので。今回は、なかなか面白い体験ができました。